- HOME>
- 証拠になるもの・証拠がない場合
証拠がなくても立証できるケースがある

性被害において「証拠がない」と相談をためらう方が多くいらっしゃいます。しかし、一般的に考えられる「決定的な証拠」がなくても、様々な証拠を組み合わせることで被害を立証できるケースも多いです。
そもそも性被害は密室などの人目に付かない場所で起こりやすいため、目撃情報や証拠が残りにくいという特徴があります。しかし、一見証拠がないように思える場合でも、専門的な視点から見れば様々な証拠が存在することがあります。一人で悩まず、まずは兵庫県神戸市・三宮の弁護士法人セラヴィにご相談ください。長年の経験を持つ弁護士が、被害者の方の状況に応じた適切なアドバイスと支援を行わせていただきます。
性被害で重要となる「7つの証拠」
1. 身体的証拠
被害直後の身体の傷や痕跡、性器の損傷などが該当します。ご自身の安全と心の状態を最優先にしつつ、被害後はできるだけ早く医療機関を受診し、診断書を取得すると良いでしょう。
2. 被害時の衣服・持ち物
被害時に着ていた衣服(特に下着)や持ち物は、洗濯せずに保管し、証拠として警察に提出しましょう。付着した加害者の体毛や体液は、有効な証拠となります。
3. 写真・動画
被害現場の状況、身体の傷や痕跡の写真は有力な証拠になります。可能であれば日時の記録も残しておきましょう。
4. 通信記録
加害者とのメール、LINE、SNSなどのメッセージ、通話履歴なども証拠になります。特に被害前後のやりとりや、被害に関する言及があれば重要です。削除せずに保存しておきましょう。
5. 目撃証言・第三者証言
事件を目撃した人や、被害後すぐに相談した友人・家族の証言も補強証拠となります。被害後に誰かに相談した場合は、その日時や内容をメモしておくことをお勧めします。
6. メモ・SNS
被害後に書いたメモやSNSの内容も証拠として有効な場合があります。被害の状況や心境の変化を記録しておくことで、精神的被害の立証にも役立ちます。
7. 防犯カメラの映像・位置情報
被害場所周辺の防犯カメラ映像や、スマートフォンの位置情報なども、被害時の状況を示す証拠になります。防犯カメラの映像は一般的に数週間で消去されることが多いため、早めの確保が重要です。
証拠がない場合の立証戦略
被害者本人の陳述
被害状況を時系列に沿ってできるだけ詳細に記録しましょう。一貫性のある詳細な陳述は、それ自体が重要な証拠となります。具体的な状況、加害者の特徴や言動、自分の感情や反応なども含めると良いでしょう。
心理的影響の記録
PTSDや抑うつなど、被害後の心理的影響を専門家に診断してもらい、その記録を残しておくことも有効です。専門家の所見は、被害の事実を裏付ける補強証拠となります。
状況証拠の収集
直接的な証拠がなくても、状況を示す間接的な証拠を集めることで、全体として被害の事実を立証できる場合があります。例えば、被害前後の行動やSNSへの投稿内容の変化なども状況証拠になり得ます。
専門家の協力
法医学や心理の専門家などの協力を得ることで、わずかな証拠から被害の状況を再構成できる場合があります。当事務所では必要に応じて適切な専門家と連携して対応にあたります。
当事務所の証拠収集に関するサポート
証拠収集のアドバイス
被害状況に応じた有効な証拠の種類や収集方法についてアドバイスします。
専門家との連携
医師、心理専門家、IT専門家など、必要に応じて適切な専門家と連携し、証拠の収集・分析をサポートします。
法的手続きの代行
防犯カメラ映像の提供依頼や、通信記録の開示請求など、法的手続きを要する証拠収集を代行します。
証拠の適切な提示
収集した証拠を法的手続きの中で効果的に提示するための戦略を立案します。